リギ山に向かう途中で経由した町ルツェルン(Luzern)。メンデルスゾーン、チャイコフスキー、ゲーテといった芸術家に愛されてきたということ。ほんの短い時間しか滞在しませんでしたが、そんなこともどことなく納得できる可愛らしい町でした。
ルツェルンのシンボルであるカペル橋。1333年に建造され、木造としてはヨーロッパ最古のものだそうです。元々は湖から襲ってくる敵から町を守るための城壁の一部だったとのことですが、今でも花に彩られすっかり観光名所。湖に架かる姿はおとぎ話の世界にそのまま登場しても全く違和感がないように思われました。
カペル橋と並んでルツェルンの観光スポットとして有名なのが、こちらのライオン記念碑。弱弱しい表情をしたライオンが、大きな岩に横たわっているものなのですが、実はこれは1792年のフランス革命の際、民衆からルイ16世とマリー・アントワネットを守ろうとして命を落としたスイス人傭兵たちを悼んで造られたものとのこと。当時はヨーロッパの中でも貧しかったスイスからは欧州中に傭兵が出稼ぎに行っており、その中で不幸に見舞われたのでした。
ところで、このルツェルンの記念碑にしても、イングランドの紋章にしても、ヨーロッパではライオンのシンボルをしばしば見掛けます。元来この地にライオンはいないはずなのですが、一体どこからどうやってライオンをシンボルに多用するになったのでしょうか。不思議。
今回はこの2大スポットしか見ることができませんでした。機会があれば、次はゆっくりとルツェルンの町を散策してみたいです。
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